金属系、宝石系素材

印鑑スタイリッシュさと実用性の高さから印鑑の素材として人気が高いのがチタン素材です。軽く耐久性の高いチタンは以前から医療器具や工業製品に用いられてきました。チタン印鑑の魅力はまずそのスタイリッシュさにあります。美しく重厚な光沢を放つメタリックでクールなイメージが、ビジネスパーソンの人気を集めています。

実用性も非常に高く軽く丈夫で多少の衝撃が加わっても曲がったり、印面が欠けてしまったりすることがありません。また天然素材に比較し湿気、乾燥にも強く保管するのが容易です。水洗いができ朱肉汚れを洗い流せるため、きれいな状態で保管することができます。

宝石系素材も根強い人気があります。その代表格である琥珀。数億年も前の広葉樹、針葉樹などさまざまな樹木の化石である琥珀は、その美しさが最大の特徴です。植物由来の宝石は非常に珍しいもので、その独特の模様を眺めていると古代に吸い込まれていくような気持ちになります。象牙に次ぐステイタス、希少性の高さを誇りますが、天然素材なので傷がつきやすく、衝撃に弱いため保管には注意が必要です。それぞれの印鑑素材の特徴についてご理解いただけたでしょうか。慎重に選び、生涯のパートナーとなる素晴らしい印鑑を手に入れて下さい。

角牙系素材

牛印鑑素材として定番の1つである黒水牛。粘り気が高い素材で、彫刻がしやすいのが特徴です。印面と朱肉が馴染み始めると非常に美しい光沢を放ちます。曲がったり歪んだりしにくい芯持ちの良い素材です。天然素材であるため、全て模様が違います。乾燥を嫌う素材で冬にエアコンから出る温風に直接さらされたりすると割れたり歪んだりするので注意が必要です。しかし乾燥にさえ気をつけておけば、ほぼ半永久的に使える素材です。

高級印鑑素材の代表格である象牙は、森の真珠という異名を持つほど透明感の高い美しさと艶を誇ります。美しいだけでなく、朱肉がよく乗り、捺印性が高いのも特徴です。その美しさと実用性が、銀行印としてビジネスの現場で大きなステイタスとなります。ただ、現在ではワシントン条約により国際取引が一切できないため、希少性が高く、価格も高くなっています。

オランダ水牛は、オランダやアフリカの水牛の角を使用した印鑑素材で、半透明の白っぽい飴色をしています。その高級感の溢れる美しい飴色が女性に人気です。天然素材で模様が1本、1本異なりますので、世界にオンリーワンの印鑑を持てるという楽しみもあります。歪み、曲がりの少ない芯持ちの良い素材です。

木材系素材

ハンコ柘(つげ)は古くから印鑑素材として使われてきました。一般的で手ごろな印鑑素材として人気が高く、手彫りがしやすくオーダーメード品によく使用されます。木の温かさが感じられる素材で、特に高級品である薩摩本柘(さつまほんつげ)は粘り気があり密度が濃く、長期間使用しても変化が生じません。

白檀(びゃくだん)はその高級感が特徴です。印鑑の材料の他、仏像などの素材にも使用されます。捺印すると、格調高い木の香りが辺りに漂います。最近では伐採による木材の減少で希少価値が高まり、価格が上昇しています。

黒檀(こくたん)は密度が高く、堅くて重く、虫に喰われにくいので朽ち果てることがなく、半永久的な、非常に優れた耐久性を誇ります。油分を多く含み、長く使うほどに色合いに味が出てきて美しくなっていきます。生涯付き合いたくなる素材です。硬くて、美しい光沢を放つ黒檀は高級家具の材料としても人気があります。

楓(かえで)板屋楓とカナダ産ハードメイプルを使用した印鑑素材で、他の木材系素材と比較しても木目、色目がより美しく見えます。曲がったり歪みを生じたりすることが少ない丈夫な素材であるため、ビリヤードのキューの素材にも使用されています。

たくさんある印鑑素材

長い歴史を持つ印鑑。歴史が長いだけにその素材にもさまざまなものが使われてきました。

印鑑登録を行い法的効力を持つ実印や、銀行取引に使用する銀行印はそうそう頻繁に買い替えるものではなく、かなりの長期間に亘って使用されますので、耐久性のある素材を選ぶべきです。実印や銀行印は複製されると財産に危険が及ぶ可能性がありますので、複製のされにくい手彫りのできる素材が最適です。

印鑑セット印鑑素材には大きく分けて4つの種類があります。1つはアグニ、柘、白檀、黒壇、楓、などの木材系の素材です。木材系素材は印鑑の定番の素材で、日本ならではのさまざまな木材が使用されています。次に黒水牛、象牙、牛などの角牙系素材です。動物の角や牙を加工して使用する角牙系素材は高い耐久性と、芯持ちの良さが特徴です。もう1つはアルミ、銀、コバルトクロムモリブデン、チタンなどの金属系素材です。金属系素材は圧倒的な耐久性を誇り、スタイリッシュです。最後に琥珀、水晶、ルビー、ラピスラズリなどの宝石系素材。豪華さでは群を抜きます。

実印や銀行印は重要な印鑑なので、長期間に亘って印面に変化が生じないような高い耐久性が要求されるのはもちろんのこと、豪華さ、格調の高さを感じさせる素材に人気があります。長い歴史を持つ印鑑は、素材に対する信仰や迷信が言い伝えられていることも多いので、素材を選ぶときは注意が必要です。

このサイトでは、それぞれの印鑑素材の特徴を説明させていただきます。